ひな祭りと東洋医学で春の体調管理?
3月3日はひな祭り。女の子の健やかな成長を願う日ですが、そもそも「節句」とは何かご存知ですか?
【節句とは?】
節句とは、季節の変わり目に邪気を払い、無病息災を願う行事のことです。古代中国の陰陽五行説に由来し、奇数が重なる日を縁起の良い日としてお祝いしました。
日本には奈良時代に伝わり、平安時代には宮中行事として定着しました。さらに江戸時代には庶民の間にも広まり、現在のような形で受け継がれています。
【ひな祭りと東洋医学の共通点】
ひな祭りは、五節句のひとつ「上巳(じょうし)の節句」が起源です。上巳の節句では、川で身を清め、厄災を払う風習がありました。
東洋医学でも、季節の変わり目は体調を崩しやすいと考え、邪気を払い、心身のバランスを整えることを重視します。
【ひな祭りの食べ物と東洋医学】
ひな祭りに食べる白酒や菱餅には、東洋医学の知恵が活かされています。
・白酒:桃の花を浸したお酒で、血行を良くし、体を温める効果が期待できます。
・菱餅:緑、白、ピンクの3色には、それぞれ意味があります。 緑:生命力、白:清浄、ピンク:魔除け
これらの食べ物には、邪気を払い、健康を願う意味が込められています。
【東洋医学的、春の体調管理】
3月は、東洋医学でいう「肝」の働きが活発になる時期です。「肝」は、自律神経や感情のコントロールに関わっており、ストレスやイライラを感じやすい時期でもあります。
・早寝早起きを心がける:
夜更かしは「陰」の時間を乱し、「気」の不足につながります。
・旬の食材を取り入れる:
山菜などの苦味のある食材は、肝機能を助けると考えられています。
・適度な運動で気の巡りを良くする:
軽いストレッチやウォーキングなどで、体を動かしましょう。
・リラックスできる時間を作る:
アロマや音楽などで、心身をリラックスさせましょう。
【鍼灸でできること:春の体調を整える】
鍼灸では、「肝」の働きを助けるツボや、自律神経を整えるツボを刺激することで、春の体調不良を改善できます。
・太衝(たいしょう):
肝機能を整え、イライラやストレスを緩和
・合谷(ごうこく):
全身の気の巡りを良くし、免疫力を高める
これらのツボを刺激することで、体のバランスを整え、春を快適に過ごしましょう。
ひな祭りには、節句の意味と東洋医学の知恵を取り入れて、春の体調を整えましょう。
