深呼吸の効果とポイント
「深呼吸って、ほんとに意味あるの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
実は、深呼吸にはしっかりとした生理的な根拠と効果があります。ストレスが多い日々や、呼吸が浅くなりがちな現代人こそ、取り入れたいシンプルなケアです。
■深呼吸の主な効果
1. 副交感神経が働きやすくなる
深呼吸、特にゆっくりと吐く呼吸は、迷走神経を介して副交感神経(リラックスの神経)を優位にします。これにより、心拍数や血圧が安定し、ストレス反応が抑えられることが分かっています。
✅ 呼吸性心拍変動(RSA)は、副交感神経の活動指標とされ、深呼吸により増加します。
出典:Thayer & Lane, Biological Psychology, 2000
2. 横隔膜の動きが内臓に刺激を与える
深く呼吸すると横隔膜が上下に大きく動きます。この動きが腹部の内臓をやさしく刺激し、血流やリンパの流れを促進。内臓機能のサポートや、むくみ・冷えの軽減にも役立ちます。
出典:Kuzdzal-Fick et al., Respiratory Physiology & Neurobiology, 2021
3. 脳の酸素供給が安定し、思考がクリアに
深い呼吸でしっかり酸素を取り込むと、脳(特に前頭前野)への酸素供給が安定します。その結果、集中力や判断力が保たれ、感情の安定にもつながるとされています。
出典:Zaccaro et al., Frontiers in Human Neuroscience, 2018
■深呼吸のやり方のポイント
ちょっとしたコツを押さえるだけで、より効果的に行えます。
・姿勢を整える:背筋を伸ばして、肩の力を抜く
・鼻から吸う(約4秒):お腹がふくらむように、ゆっくり吸う
・口から吐く(約6〜8秒):ゆっくり、細く長く吐き出す
○これを3〜5回繰り返すだけでOK
特に「吐く時間を長く」することが、副交感神経を優位にするポイントです。
■こんな時におすすめ
・緊張する場面の前に
・スマホや仕事で疲れた目と頭をリセットしたいとき
・寝つきが悪いとき
・無意識に呼吸が浅くなっていると感じたとき
まとめ
深呼吸は、「気の持ちよう」ではなく、神経・循環・脳機能に影響を与える実践的なセルフケアです。
時間も道具もいらず、今すぐにできる。
だからこそ、忙しい毎日の中でも取り入れやすく、続けやすい。
まずは1日1回、「深く吐く」を意識するところから始めてみてください。
下赤塚/女性のためのサロン
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